「英語のプリントを見ると表情がふっと曇る」「発音を聞かれても口をつぐむ」——そんな様子に胸がきゅっとなる保護者は少なくありません。でも、まず伝えたいのは、いま英語につまずくのはとても自然なことだということです。
「叱る前に、まず子どもを見る」。小学生 英語 苦手の背景には、その子なりの理由があります。この記事では、家庭であたたかく寄り添うヒントをお届けします。

まず知っておきたい、小学校英語のいま
いまの小学校で何を学んでいるかを知ると、少し気持ちがラクになります。
なぜ「英語が苦手」になるの?
子どもを責める前に、この壁を一緒に見てあげてください。
家庭でできる、あたたかいサポート
近道は「英語=楽しい音」という記憶を増やすこと。歌や動画で音のシャワーを浴び、アルファベットや単語は遊びから、そして発音の完璧を求めない。親も「一緒に学ぶ仲間」になると、子どもの肩の力が抜けます。ひとことでも話せたら、大きく喜んであげてください。

気持ちがラクになる声かけ(NG・OK)
文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)』では、外国語(英語)は第3・4学年で外国語活動、第5・6学年で教科として実施されます。まずは「聞く・話す」を中心に、親しむことが大切とされています。
参考:文部科学省 小学校学習指導要領(外国語)
いまの小学校英語は「聞く・話す」が中心
小学校では3・4年生で「外国語活動」として英語に親しみ、5・6年生で「教科」として学びます。低学年〜中学年は聞く・話すが中心で、テストの点数よりも「英語って楽しい」という気持ちが何より大切な時期。高学年になると読む・書くが増えるので、そこで急に苦手意識が出る子もいます。つまずきの入り口を知っておくと、家庭での声かけがぶれません。
つまずきパターン別サポート
アルファベットの大文字・小文字があいまい
b と d、p と q など、形が似た文字は混同しがちです。名前や好きな単語を大文字・小文字の両方で書いてみる、身の回りのアルファベット(お菓子・看板)を一緒に探す——遊びの中でくり返すのが定着の近道です。
音と文字が結びつかない(フォニックスの視点)
「エー・ビー・シー」という文字の名前と、実際の音(a=ア、b=ブ)は別物です。この“音と文字の対応”に触れると、初めて見る単語も読もうとする姿勢が育ちます。英語の歌や動画で耳から入れるのが、家庭では最も続けやすい方法です。
高学年で「読む・書く」が増えて苦手化
5・6年で書く活動が増えると、それまで楽しめていた子も戸惑うことがあります。ここで「もっと練習しなさい」と量で押すより、「まず声に出して言えたらOK」と一段ハードルを下げると、気持ちが折れずに続きます。
家庭でできる、5分の英語遊び
- 英語の歌・アニメを「聞き流し」で流す(意味は分からなくてOK)
- 身の回りのものを英語で言い合う(apple、dogなど1日3語)
- 好きなキャラクターの英語名やゲームの英単語から入る
中学英語へのつながりで、今できること
中学で英語が本格化しても困らない一番の土台は、「英語がきらいにならないこと」です。正しい発音や文法より、まずは英語に触れる時間を楽しいものにしておく。これが結果的に、その先の学習をいちばん支えてくれます。
よくある質問
Q. 英会話教室に通わせるべき?
A. 通うのも一つの手ですが、家庭での「聞き流し」や親子の英語遊びでも土台は育ちます。お子さんが楽しめているかを基準に選んであげてください。
Q. 発音が正しくできているか不安です。
A. 完璧な発音より、口に出してみる回数のほうが大切な時期です。動画や音声のまねっこで十分。間違いを直しすぎると、話す意欲が下がってしまいます。
まとめ
小学生 英語 苦手でも、あわてなくて大丈夫。いまは正確さより「英語って楽しい」を育てる時期です。音に触れ、遊びで親しみ、話せたことを一緒に喜ぶ——その積み重ねがいちばんの力になります。
家庭で不安が続くときは、担任やALTにも相談を。叱る前に、まず「よくがんばっているね」と声をかけてあげてください。

