小学生の英語が苦手な子へ|家庭でできる楽しい親のサポート

教科のつまずき

「英語のプリントを見ると表情がふっと曇る」「発音を聞かれても口をつぐむ」——そんな様子に胸がきゅっとなる保護者は少なくありません。でも、まず伝えたいのは、いま英語につまずくのはとても自然なことだということです。

「叱る前に、まず子どもを見る」。小学生 英語 苦手の背景には、その子なりの理由があります。この記事では、家庭であたたかく寄り添うヒントをお届けします。

今は「聞く・話す・慣れる」が中心。楽しい記憶を増やす時期
今は「聞く・話す・慣れる」が中心。楽しい記憶を増やす時期

まず知っておきたい、小学校英語のいま

いまの小学校で何を学んでいるかを知ると、少し気持ちがラクになります。

小学校英語の流れ3・4年生:外国語活動歌やゲームで「聞く・話す」成績(数値評価)はつかない5・6年生:教科教科書・評価あり中心はやはり「聞く・話す」
図解1:今は「正確さ」より「英語って楽しい」を育てる時期です

なぜ「英語が苦手」になるの?

子どもを責める前に、この壁を一緒に見てあげてください。

✔ 苦手になる主な理由

① 音と文字がつながらない……アルファベットの「名前」と「音」は別もの。

② 初めての音にとまどう……日本語にない音は最初は聞き取りにくい。

③ 間違えるのが恥ずかしい……声が小さくなる。

④ テストや評価へのプレッシャー

アルファベットの「名前」と「音」は別ものA名前:エー音:アB名前:ビー音:ブC名前:シー音:ク
図解2:名前と音(フォニックス)の違いに慣れると、読みがぐっと楽に

家庭でできる、あたたかいサポート

近道は「英語=楽しい音」という記憶を増やすこと。歌や動画で音のシャワーを浴び、アルファベットや単語は遊びから、そして発音の完璧を求めない。親も「一緒に学ぶ仲間」になると、子どもの肩の力が抜けます。ひとことでも話せたら、大きく喜んであげてください。

親も知らないふりで一緒に楽しむのが最高のお手本
親も知らないふりで一緒に楽しむのが最高のお手本

気持ちがラクになる声かけ(NG・OK)

✕ NG 「なんでこんなのもできないの」「中学で困るよ」
◎ OK 「発音ちょっと違っても大丈夫。声に出せたのがすごいよ」
📚 出典・参考
文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)』では、外国語(英語)は第3・4学年で外国語活動、第5・6学年で教科として実施されます。まずは「聞く・話す」を中心に、親しむことが大切とされています。
参考:文部科学省 小学校学習指導要領(外国語)

いまの小学校英語は「聞く・話す」が中心

小学校では3・4年生で「外国語活動」として英語に親しみ、5・6年生で「教科」として学びます。低学年〜中学年は聞く・話すが中心で、テストの点数よりも「英語って楽しい」という気持ちが何より大切な時期。高学年になると読む・書くが増えるので、そこで急に苦手意識が出る子もいます。つまずきの入り口を知っておくと、家庭での声かけがぶれません。

つまずきパターン別サポート

アルファベットの大文字・小文字があいまい

b と d、p と q など、形が似た文字は混同しがちです。名前や好きな単語を大文字・小文字の両方で書いてみる、身の回りのアルファベット(お菓子・看板)を一緒に探す——遊びの中でくり返すのが定着の近道です。

音と文字が結びつかない(フォニックスの視点)

「エー・ビー・シー」という文字の名前と、実際の音(a=ア、b=ブ)は別物です。この“音と文字の対応”に触れると、初めて見る単語も読もうとする姿勢が育ちます。英語の歌や動画で耳から入れるのが、家庭では最も続けやすい方法です。

高学年で「読む・書く」が増えて苦手化

5・6年で書く活動が増えると、それまで楽しめていた子も戸惑うことがあります。ここで「もっと練習しなさい」と量で押すより、「まず声に出して言えたらOK」と一段ハードルを下げると、気持ちが折れずに続きます。

家庭でできる、5分の英語遊び

  • 英語の歌・アニメを「聞き流し」で流す(意味は分からなくてOK)
  • 身の回りのものを英語で言い合う(apple、dogなど1日3語)
  • 好きなキャラクターの英語名やゲームの英単語から入る

中学英語へのつながりで、今できること

中学で英語が本格化しても困らない一番の土台は、「英語がきらいにならないこと」です。正しい発音や文法より、まずは英語に触れる時間を楽しいものにしておく。これが結果的に、その先の学習をいちばん支えてくれます。

よくある質問

Q. 英会話教室に通わせるべき?

A. 通うのも一つの手ですが、家庭での「聞き流し」や親子の英語遊びでも土台は育ちます。お子さんが楽しめているかを基準に選んであげてください。

Q. 発音が正しくできているか不安です。

A. 完璧な発音より、口に出してみる回数のほうが大切な時期です。動画や音声のまねっこで十分。間違いを直しすぎると、話す意欲が下がってしまいます。

まとめ

小学生 英語 苦手でも、あわてなくて大丈夫。いまは正確さより「英語って楽しい」を育てる時期です。音に触れ、遊びで親しみ、話せたことを一緒に喜ぶ——その積み重ねがいちばんの力になります。

家庭で不安が続くときは、担任やALTにも相談を。叱る前に、まず「よくがんばっているね」と声をかけてあげてください。