絵日記 書き方のコツ|低学年が「書けた」と思える親の関わり方

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「絵日記の書き方が分からない」「うちの子、書くことがないって言って毎回とまってしまう」。夏休みや連休の宿題で、そんなふうに悩む保護者の方はとても多いです。絵日記 書き方のコツは、実は「上手に書かせること」ではありません。お子さんが体験したことを、親子の会話でそっと引き出してあげることなのです。

この記事では、小学1・2年生の低学年のお子さんに向けて、絵日記 書き方をやさしく、今日からできる形でご紹介します。特別な文章力はいりません。お子さんが「書けた」「楽しかった」と思えるヒントを、順を追ってお伝えします。

ノートに書く小学生と隣で見守る保護者

「書くことがない」と言われたときの対処法

絵日記の前で「書くことがない」とお子さんが固まってしまうのは、よくあることです。これは出来事がなかったのではなく、頭の中でうまく思い出せていないだけのことがほとんどです。低学年の子どもは、自分の一日をふり返って言葉にするのがまだ苦手だからです。

そこで頼りになるのが、親の「質問」です。「今日ね、と言ってごらん」とうながしても言葉は出てきませんが、具体的に聞くと記憶がよみがえります。たとえば、こんなふうに声をかけてみてください。

  • 「今日、いちばん楽しかったことはなに?」
  • 「どこに行ったっけ? だれといっしょだった?」
  • 「そのとき、どんな気持ちだった?」
  • 「あれ、おいしかった? どんな味だった?」

大切なのは、答えを急かさないことです。お子さんが「あのね、」と話し始めたら、うなずきながら最後まで聞いてあげましょう。この会話そのものが、絵日記の材料集めになります。

5W1Hで言葉を集めてみよう

5W1Hで言葉を集めるいつどこでだれとなにをどうだったどう思った

質問に迷ったら、「5W1H」を思い出すと便利です。むずかしく考えず、次の6つを順番に聞いてみるだけでかまいません。

  • いつ(朝? お昼のあと?)
  • どこで(公園? おばあちゃんの家?)
  • だれと(お母さんと? お友だちと?)
  • なにを(なにをして遊んだ?)
  • どうだった(楽しかった? びっくりした?)
  • どう思った(またやりたい? うれしかった?)

この6つが集まれば、絵日記の文はもうほとんど完成しています。集めた言葉を、そのまま紙のはしにメモしておくと、お子さんが文にするときに見ながら書けて安心です。

絵日記 書き方の手順

書き方4ステップ1心に残った場面を1つ決める2先に絵をかく3言葉をつないで文を書く4声に出して読み返す

材料が集まったら、いよいよ書いていきます。絵日記 書き方の基本の流れを、低学年向けにやさしく整理しました。順番どおりに進めるだけで、無理なく一枚が仕上がります。

  1. いちばん心に残った場面を1つ決める。一日ぜんぶではなく、「これ!」という場面をひとつだけ選びます。
  2. 先に絵をかく。低学年は、文より絵のほうが取りかかりやすい子が多いです。絵をかきながら、その場面をもう一度思い出せます。
  3. 集めた言葉を見ながら文を書く。さきほどメモした5W1Hの言葉を、順につないでいきます。
  4. さいごに読み返す。声に出して読んでみて、意味が通じれば大成功です。

絵と文、どちらを先に書く?

「絵が先か、文が先か」で迷う声もよく聞きます。決まりはありませんが、低学年なら絵を先にかくのがおすすめです。絵をかいているうちに「そういえば、あのときこう思った」と気持ちがよみがえり、文が書きやすくなるからです。もちろん、文から書きたがるお子さんは、そのままで大丈夫。お子さんが進めやすいほうを選んであげてください。

文の型と例文

文の型なにをしたどうだったどう思った

「どう書き始めればいいの?」という子には、かんたんな「型」を渡してあげると安心します。次の3つの文をつなぐだけで、りっぱな絵日記になります。

①なにをしたか → ②どうだったか → ③どう思ったか

この型に当てはめた、低学年向けのやさしい例文をいくつかご紹介します。お子さんといっしょに、声に出して読んでみてください。

きょう、こうえんでおにごっこをしました。いっぱいはしって、あせをかきました。つかまえられなくて、うれしかったです。またあそびたいです。

おばあちゃんのいえで、すいかをたべました。あかくて、とてもあまかったです。たねをとばすのがおもしろかったです。

おかあさんと、はなびをみました。そらにおおきなはながさいたみたいでした。ドーンとおとがして、すこしびっくりしたけど、きれいでした。

例文を見せると、まねをしながら自分の言葉に置きかえていけます。「うれしかった」「びっくりした」といった気持ちの言葉が一つ入るだけで、ぐっとその子らしい絵日記になります。

絵を上手に見せるコツ

絵日記の「絵」は、上手・下手を気にする必要はまったくありません。大切なのは、その日の気持ちが伝わることです。低学年のお子さんが楽しく描けて、しかも見ばえのするコツをお伝えします。

  • いちばん心に残った場面を、大きくかく。全部をこまかく描こうとせず、主役を紙の中心にどーんと大きく。それだけで生き生きとした絵になります。
  • 色は明るく、はっきりと。空は青、すいかは赤、と迷わず塗って大丈夫。明るい色は元気な印象を与えます。
  • 自分や人の顔を入れる。表情をひとつ描くだけで、そのときの気持ちが伝わります。笑った顔、びっくりした顔でOKです。

「本物そっくりに描けているか」ではなく、「楽しかった気持ちが出ているか」を、ぜひほめてあげてください。

写真を見ながら思い出すのもおすすめ

その日にスマホで撮った写真があれば、いっしょに見返してみましょう。「このとき、なにしてたんだっけ?」と写真を指さすと、記憶が一気によみがえります。何を描こうか迷っているお子さんにとって、写真は大きなヒントになります。

親のNGとまとめ

「今日もがんばったね」と応援メッセージを書く保護者の手元

最後に、よかれと思ってやりがちな、親の「NG」をお伝えします。どれも愛情ゆえのことですが、少し力を抜くだけで、お子さんはぐっと書きやすくなります。

まず、きれいに書かせすぎないこと。字のはみ出しやマスのずれが気になっても、内容が伝わればじゅうぶんです。完ぺきを求めると、お子さんは「絵日記=つらいもの」と感じてしまいます。

次に、やり直しをさせすぎないこと。「もう一回書き直して」を何度もくり返すと、せっかくの「書けた!」という気持ちがしぼんでしまいます。一度書き上げたら、まずは「がんばったね」と受けとめてあげましょう。

そして、絵日記は毎日書かなくてよいということも、覚えておいてください。宿題で毎日と決まっている場合は別ですが、そうでなければ「心に残った日」だけで十分です。心が動いた日のほうが、言葉も絵も自然にあふれてきます。

絵日記 書き方でいちばん大事なのは、上手さではなく「その日の楽しかった気持ちを残すこと」です。親が質問で出来事を引き出し、5W1Hで言葉を集め、心に残った場面を大きく明るく描く。この流れさえおさえれば、お子さんは「絵日記って楽しい」と思えるようになります。叱る前に、まずはとなりに座って、今日あった小さな出来事を一緒に思い出してみてください。その時間そのものが、なによりの宝物になります。