2学期の復習は今から間に合う|夏休み残りでできる苦手克服

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「夏休みものこりわずか。うちの子、このままで2学期は大丈夫かな……」8月後半になると、そんな不安がふっと胸をよぎりますよね。この記事では、2学期に向けた夏休みの復習を、無理なく前向きに進めるコツをお伝えします。2学期の復習は「詰め込み」ではなく「つまずきを見つけて、少しだけ整える」ことがなにより大切です。

宿題は一通り終わっているのに、なんとなくモヤモヤする。プールや旅行で楽しく過ごした反面、勉強からは少し離れてしまった。そんなご家庭はとても多いです。まずは「ここまでよくがんばったね」と、お子さんにも自分自身にも声をかけてあげてください。そのうえで、残りの数日でできることを一緒に見ていきましょう。

開いたノートを一緒に見ながら寄り添う親子

▶ 監修・樋口万太郎先生の解説動画

先生ルーム14回目「1学期をふりかえって」

まずは「苦手」の見つけ方から

苦手の見つけ方テストの×まちがえた問題消しゴムの跡・空欄つまずいた問題「きらい」な単元口にしていた所

復習と聞くと、教科書を最初から全部やり直す姿を想像してしまいがちですが、それは必要ありません。限られた時間で効果を出すには、「どこでつまずいているか」を先に見つけることが近道です。

おすすめは、1学期に使ったものを見返す方法です。次のようなところに、お子さんの「苦手」が隠れています。

  • 返ってきたテストの、まちがえた問題(×がついたところ)
  • ドリルやプリントで、消しゴムの跡が多い問題や空欄のまま残っている問題
  • 「この単元、きらい」「よくわからない」と口にしていたところ
  • 宿題に取りかかるまで時間がかかっていた教科

洗い出すときは、責めるような言い方は避けましょう。「どれが難しかった?」「一緒に探してみようか」と、宝さがしのような気持ちで進めると、お子さんも身構えずに向き合えます。見つかったつまずきは、2〜3個にしぼって構いません。すべてを完璧にしようとすると、親子ともに疲れてしまいます。

見つかったつまずきは、紙にメモしておくと便利です。「大きな数のわり算」「ローマ字」など、単元名をざっくり書き出すだけで十分。あとで取り組む順番を決めるときにも役立ちますし、終わったものに線を引いていくと、進んでいる実感がわきます。ここでも大切なのは、量ではなく「お子さんが本当に困っているところ」を選ぶことです。

2学期の復習の進め方(1日15〜20分でOK)

復習4ステップ(1日15〜20分)1今日やる1つを決める2教科書で例題を読む3似た問題を2〜3問4丸をつけて「できた」を確認

ここからが本題です。2学期の復習は、短い時間をコツコツ積み重ねるのが成功のコツ。夏休みの残りが少なくても、1日15〜20分あれば十分に取り組めます。次の手順で進めてみてください。

  1. 先ほど見つけたつまずきの中から、今日やる1つを決める
  2. その単元の教科書やノートを開いて、例題を一緒に読む
  3. ドリルやプリントの似た問題を、2〜3問だけ解く
  4. できたら丸をつけて、「できたね」と声に出して確認する

詰め込まないことが、いちばんの近道

「時間があるうちに、たくさんやらせておきたい」という気持ちはよくわかります。でも、一度に長時間やると、勉強そのものが嫌になってしまうことがあります。15〜20分でスパッと終える方が、集中も続き、「明日もやろうかな」という気持ちが残ります。物足りないくらいでちょうどよい、と考えてみてください。

使う教材は「今あるもの」で十分

新しい問題集をあわてて買い足す必要はありません。手元にあるもので、しっかり復習できます。

  • 教科書……つまずいた単元の説明と例題を読み直す土台になります
  • 夏休み用のドリル……1学期の内容がバランスよくまとまっています
  • 1学期のプリントやテスト……まちがえた問題の「解き直し」は、いちばん効果的な復習です

とくにテストの解き直しは、苦手をピンポイントでつぶせるので、時間がないときほどおすすめです。一度まちがえた問題をもう一度解いて、今度はできた——その体験は、新しい問題を10問解くよりも、お子さんの記憶にしっかり残ります。「まちがいは、伸びるチャンスの目印」くらいの気持ちで向き合えると、親子ともに肩の力が抜けますね。

教科別のポイント(算数・国語を優先に)

優先は積み上げ教科算数つまずく前の単元に戻る国語音読と漢字から

すべての教科を見ようとすると手が回りません。優先したいのは、前の学年や単元の理解が次につながる「積み上げ教科」である算数と国語です。この2つでつまずきを残さないことが、2学期のスタートを大きく左右します。

算数は「ひとつ前」に戻る勇気を

算数は、前の単元がわかっていないと次でつまずく教科です。たとえば今の学年のかけ算や割り算でつまずいているなら、その前の九九や足し算・引き算に一度戻ってみましょう。「戻る」のは後退ではなく、確実に前に進むための準備です。計算だけでなく、文章題では「何を聞かれているか」を声に出して読む練習も効果があります。

国語は「音読」と「漢字」から

国語は、まず教科書の音読がおすすめです。すらすら読めるかどうかで、内容の理解度が見えてきます。つっかえる文章があれば、そこが苦手のサインです。漢字は、1学期に習ったものの中から書けなかったものを数個ずつ。読みと書きをセットで確認すると定着しやすくなります。

続けるコツと、生活リズムをセットで戻す

タブレットでオンライン学習をする保護者

どんなによい復習法も、続かなければ力になりません。そして2学期を気持ちよく迎えるには、勉強と同じくらい生活リズムを整えることが大切です。

続けるコツは、「できた」を目に見える形にすることです。カレンダーにシールを貼る、できた問題に丸をつけて数える、といった小さな工夫で、お子さんは「自分はできる」という自信を積み重ねていきます。この自信こそが、2学期の教室で手を挙げる勇気につながります。

目標は「完璧にすること」ではなく、「2学期の最初でつまずかないこと」。ここだけおさえておけば十分です。

あわせて、少しずつ早寝早起きに戻していきましょう。夜ふかしの習慣がついていると、始業式のあと数日はぼんやりしてしまい、せっかくの復習も活かしきれません。復習の15〜20分を「朝ごはんのあと」など決まった時間に置くと、勉強と生活リズムが同時に整っていきます。

まとめ:2学期の復習は「少しだけ、前向きに」

2学期に向けた復習は、たくさんやることよりも、苦手を見つけて少しだけ整えることが大切です。テストやドリルからつまずきを2〜3個見つけ、算数と国語を優先に、1日15〜20分でコツコツ進める。手元の教科書やプリントを使い、「できた」を見える形にして自信につなげる。そして生活リズムを戻すこととセットで取り組む——これだけで、2学期のスタートはぐっと安心なものになります。

残りの夏休み、どうか気負いすぎず、お子さんの「できた」を一緒に喜んであげてください。その積み重ねが、2学期のいちばんの支えになります。